こんにちは!インタビュー記事担当の柳です。
日本で働くグローバル人材インタビュー第7弾としてカーボベルデ出身のモレノさんにお話しを伺いしました。
名前 | レイサ・モレノ |
勤め先 | 京都の大学 |
部署・役職 | 語学科講師 |
業種 | 教育 |
出身 | プライア、カーボベルデ |
何か国語話せる | クレオール語、ポルトガル語、フランス語、スペイン語、英語、日本語 |
日本に住んで何年? | 10年 |
今日はありがとうございます。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
初めに軽く自己紹介からお願いします
私はカーボベルデ出身で、日本に約10年住んでいます。
日本に来たきっかけを教えてください!
日本で勉強するための奨学金を取れることが確定したことで、それが日本に留学するきっかけになりました。この奨学金制度が使われたのは今回を含めて2回目で、非常に珍しいものだったので、これをチャンスだと思い、私は経済学の博士課程の学生として日本に留学しました。
なぜ日本で就活しようと思ったのですか
私の奨学金には母国に帰る為の航空券もついていましたが、せっかく日本で勉強し、仕事ができる機会があったので、日本で働く事を決意しました。
卒業後、日本で就職活動をするためにVISAの更新が必要だったので、キャリアセンター、ハローワーク、京都府国際センターに登録しました。ただ、ガッツリ就職活動はほとんどしていないです。
日本語はどのようにして学びましたか?
当時、私が通っていた大学では日本語を教えていなかったので、国際センターにある*KOKOKAに通って独学で学びました。それで、2年前にJLPT N3を取得し、昨年JLPT N2を取得しました。
*KOKOKA:国際(kokusai)、交流(koryu)と会館(kaikan)の頭文字で作られた様々な国籍の人と出会い、交流を深める場所です。京都市国際交流会館にあります。
研究後/研究中に日本で就職活動をしましたか?苦戦した事はありましたか?
私はフランスや母国での仕事経験があったため、ヨーロッパの就活スタイルには慣れていましたが、日本のシステムは結構違っていました。日本では、フランスなどのヨーロッパとは違って、大学の専門が必ずしも就職業界と相関している必要はありません。
*ほとんどの場合、就労ビザ(例:技術・人文知識・国際業務など)を取得するには、大学や専門学校で勉強したことや自分のスキルに関係のある仕事に就く必要があります。
当時の私はそのことを知らず、自分の専門分野で働かなければいけないと思っていたので、日本で就職活動をしていたときは、自分の専門分野に近いものを見つけるのに苦労しました。それに加えて、私がコンサルティングの仕事を探しているとき、キャリアサポートからは営業の仕事をするようにと結構言われました。私が直面したもう一つの困難は、日本では学歴関係なく私を新卒扱いしてしまうことです。大学はもちろん博士号を習得したのですが、日本のほとんどの企業は大学卒の採用になってしまい、仕事を見つけにくかったです。
日本とヨーロッパで就活文化以外にも他に違いはありましたか?
仕事文化も結構違うと思います。たとえば、日本の仕事文化は厳密であらかじめ決められているのに対し、ヨーロッパでは仕事だけでなく休暇に関してもかなり柔軟です。私の母国でも、仕事文化はもっとリラックスしていて、自然と触れ合いながら、仕事する文化です。
以前はどのような仕事をしていましたか?
私は滋賀県にあるプラスチックリサイクル会社の営業部で2年間働いていました。京都府国際センターからの紹介で、この会社にとって初めての「西洋人」採用が私でした。会社が拡大していくにつれ、ヨーロッパで新たな市場を開拓していく中で、語学力を活かせると思いこの会社を選びました。他の部署にも力を入れたいと思い、相談したのですが、営業部からの異動に会社は賛成してくれなかったので退社しました。
現在のお仕事について教えてください
私は仕事と並行して学業を続けたいと思っていた時に、博士号を持っていると日本の大学で教えることができることを知りました。そこで、色々な就職支援センターに行ったのですが、興味のない仕事を紹介されるだけで私には合っていませんでした。結局、友人の紹介を通して、私は大学の語学教師として、英語を教えつつ、別の学校でフランス語、スペイン語、ポルトガル語などの言語を教えています。
1日のスケジュールを教えてください!
日にもよりますが、朝は大学についた後に、大学で教壇に立って語学を教え。大学で教えた後は、プライベートレッスンもしくは民間もしくは海外ベース機関(大学レベルの交流プログラム)で語学をオンラインまたは対面で教えています。現在、授業以外にも東京、広島、兵庫など日本各地にいる研究者の仲間たちと経済トピックに関する記事も執筆しています
今後の目標を教えてください
私の得意分野である経済学に関することを教えたいと思っています。研究職を維持しながら、コンサルタントの仕事にも挑戦したいです。プライベートでは、いろいろな国に行き、さまざまな文化の違いを経験したいと思っています。
日本で働くメリットはなんですか?日本で働きたい・働いているグローバル人材へのアドバイスをお願いします。
日本で働くメリットは、違いを体験できることだと思います。自分の国と比べて日本で働く文化について違いを経験したり、観察するのは興味深いことです。
環境の違いや文化の違いを経験して生きていくためのスキルを磨いてほしいと思います。他の国に住む時もそうですが、私たちは誰も日本で生活することを強制されていないので、住むならその環境にうまく適応していくべきだと思います。自分が望むものを達成するために上手く自分をナビゲートする方法を学ぶ必要があると思います。
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