日本に留学している2年生、3年生の皆さん、卒業後はどうするかもう決めていますか?進学、帰国、日本での就職など様々な選択肢があると思います。今回は、日本での就職を考えている人必読!卒業後も就職活動ができる特定活動9号という在留資格(ざいりゅうしかく:Visa)を紹介します。
在留資格:留学と在留期間
あなたが今持っている留学の在留カードの有効期限はいつまでになっていますか?多くの人が卒業予定日プラス数ヶ月の在留期限を持っていると思います。ただ、必ずしも有効期限まで滞在できるとは限りません。留学の在留資格は学生として指定された活動を許可するものであり、卒業と同時にその活動や在留資格の目的は終了します。
学校の種類(4年制大学、日本語学校など)によってルールや条件は違いますが、一般的に卒業後1ヶ月程度で帰国するか、他に日本に滞在できる在留資格に変更する必要があります。卒業後も在留カードの期限が残っている限り就職活動ができると誤解している学生は多いですが、それは間違いです。卒業後、留学の在留資格で3ヶ月以上滞在すると入国管理局(immigration office)から帰るように連絡がきたり、罰金を払わなければいけないケースもあります。なので、日本に残って働きたいのであれば、きちんとした計画とスケジュールを立てて就職活動をすることが大事です。
特定活動9号
上で留学の在留資格と在留期間について書きましたが、就活のスケジュールをきちんと立てていても、いい仕事が見つからないこともあります。そんな時に役立つのが特定活動9号(とくていかつどう)です!
※正しい名前は、「特定活動 継続就職活動」ですが特定活動9号と呼ばれることが多いです。
特定活動9号とは?
卒業後も就職活動を継続するためのビザです。在留期間は6ヶ月で、更新は1回可能、最長1年間日本に滞在することができます。
必要書類
ー学校からの推薦状
学校によっては推薦状を発行しない場合もあるので、事前にキャリアセンターに確認することが大切です。推薦状を出す学校は、条件付き(就活セミナー参加など)で出す場合があるので自分が推薦状をもらえるのかも確認しましょう。
ー在学中に就職活動をしていたことを証明する書類
就職活動で使った履歴書(りれきしょ)や面接不合格の通知書、メールなど
ーアルバイトをせずに6ヶ月間日本に滞在できる経済力があること
銀行残高証明書の提出が必要な場合もあります。
*以上が応募に必要な主な条件なので、詳しくは公式サイトを確認して下さい。
申請時期
申請手続きには2カ月ほどかかるので、必要な情報や書類を事前に集めておくことを強くおすすめします。
アルバイトは出来ますか?
留学の在留資格と同じように、資格外活動許可をとれば、週28時間までの就労が許可されます。
ただ、卒業後は夏休みなどの長期の休みはないので、働ける時間が週40時間に延長されることはありません。
また就職活動の一環として、インターンシップをする場合は、就労時間を超える可能性があるので、「週28時間超の資格外活動許可」も取得する必要があります。
概要
留学の在留資格の在留期限はイコール日本での在留期間ではありません。在学中に就職活動をしても、適当な就職先が見つからず、時間切れになることもあります。そんなとき、特定活動9号を使えば、日本で就職活動を続けることができます。他の在留資格と同様に、申請するための条件を知っておくことが重要です。また、そもそも自分が何をしたいのかをしっかりと把握し、行動するようにしましょう!
How can we help you!
就職活動のルールや時期については、みなさんの大学でもガイダンスが開かれているはずです。まずは自分の学校のキャリアセンターに相談しましょう。留学生の就職サポートがしっかり受けられなかったり、日本語でのガイダンスや就職指導が難しいと感じた場合はいつもでjimominスタッフに相談してください。jimominでは、わかりやすい日本語、英語、中国語での相談が可能です。何もわからない時はまず相談!日本で仕事をしたい人は早い段階から計画的に動きましょう!