こんにちは!インタビュー記事担当の柳です。
このシリーズでは、グローバル人材を雇用している企業様に現場の声を聴かせていただくことでグーバル人材採用について深掘りしていきます。今回は株式会社スーパーホテルの採用担当、袴田様にお話しを聞かせて頂きました。
どんな会社?
ビジネスホテルチェーンの展開をメイン事業に、国内166店舗、海外2店舗を運営する日本の会社。『安全、清潔、ぐっすり眠れる』をコンセプトにお客様に密着しながら、感動的なサービスの提供を目指している。SDGsへの取り組みも積極的で、ホテル業界では唯一の環境大臣認定企業。
また、ホテル経営で培ったサービスとノウハウを活かし、クリーン事業や高齢化社会に必要な介護施設や関連事業など多彩なビジネスを展開している。
jimomin.workからの紹介人材
インバウンドも増えていく中で、店舗の支配人・副支配人プロジェクトにグローバル人材を採用したい思いでいました。その際に、jimomin.workと共催のイベント、「スーパーホテルに特化した採用イベント」でベロニカさんとお会いしました。一日企業見学した後にその日に個別で面談をしました。その際にベロニカさんの夢、「日本でインドネシア料理店を開く」事を聞きました。スーパーホテルの支配人・副支配人プロジェクト最適だったと思い、採用させて頂きました。
本日はどうぞよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
名前 | 袴田みち子 |
勤め先 | 株式会社スーパーホテル |
部署・役職 | 総務部 係長 |
業種 | サービス業 |
jimominを利用されたきっかけを教えてください
去年の春からグローバル人材をベンチャー支配人・副支配人にするプロジェクトを開始しました。人口減少に加えて宿泊業では人材不足が課題になっていました。コロナも落ち着いてきて、観光や宿泊業界もV字回復するのを想定し、日本人だけでは賄えないと弊社は思い、このプロジェクトを実施しました。
ですが、昨年からグローバル人材の直接紹介が難しくなり、長年関西で留学生向けのキャリア支援をされている方に相談した時に、jimominを紹介して頂いたのがきっかけです。
jimominを利用される前からグローバル人材を雇用されていましたか?
はい。支配人・副支配人ではなく正社員としてのグローバル人材の雇用はあります。過去には、京都府国際センターで留学生向けの企業説明会を実施しました。この支配人・副支配人プロジェクトでも数名のグローバル人材が働いています。
今回ベロニカさんの採用を決められた理由を教えてください。
ベロニカさんは日本でインドネシア料理の店を持ちたいという夢があり、そこに感銘を受けました。一日体験後、個別面接の際にも真剣な姿勢で担当者の話を聞いていました。ベロニカさんの夢を叶えるような力に弊社がなれればなと思い、採用しました。
実際ベロニカさんを採用されてどうですか?
初めはお客様へストレートに物事を言うかもしれないと懸念はしていましたが、前職が日本だったので、日本特有の文化を知っていて、コミュニケーションが上手だと感じました。教えたこともすごく真面目に聞き、すぐに実行してくれるので、安心しました。
グローバル人材を採用してよかった事や困った事はなんですか?
グローバル人材を雇用して良かった事でしたら、海外のお客様が多いので、安定したサービスを提供するにあったて、グローバル人材に助けてもらっている事です。お客様が話す言語がスタッフも話せる言語だったら安心します。なので、質の良いおもてなしが提供できます。さらに、日本人スタッフと比べてグローバル人材はフレンドリーだと思います。多くの日本人スタッフは、躊躇し一歩踏み出せない部分がありますが、グローバル人材はフレンドリーな姿勢で接客しています。実際にお客様からもそのような声も頂いています。言葉の壁があるけど、おもてなししたい気持ちが伝わり、満足度に繋がっています。
困ったことは、日本特有の文化のオブラートに物事を伝える事への理解がグローバル人材にとっては難しいと感じます。例えば、お客様からお叱りの言葉をいただく際に日本人のスタッフはあまり正論を言わず、低姿勢で対応しますが、グローバル人材はストレートに言ってしまう傾向があります。その際の対策・解決方法グローバル人材への研修で学べます。研修でクレームへの対応方法という項目があります。また実際にストレートに反応してしまう場面がありましたら、その場でフィードバックをしています。
グローバル社員へのサポートはありますか?
グローバル人材への研修があります。日本のおもてなし、言葉遣いなどを教えています。会社側の受け入れ態勢も大事なので、日本人のスタッフへの研修もあります。例えば、優しい日本語を使い、文化や宗教の理解を教えています。加えて、社内で相談などをしにくい時もあるので、外部コンサルタントもいます。そこで、不安や気になってることを社員と上司と一緒に改善しています。日本人社員だけではなくグローバル人材社員も相談できます。
その他に、ビザ取得や生活面のサポート、住まい探しなどを担当している部署があるので、そういった面でもグローバル人材をサポートしています。
「グローバル人材ベンチャー支配人・副支配人」と「グローバル人材の正社員」で違いはありますか?
ベンチャー支配人・副支配人と正社員の違いは最初はないです。支配人・副支配人候補を採用した時は、最初はグループ会社に所属してもらいます。なので、社会保険、交通費全額支給、有給休暇といった福利厚生が得られます。研修後は、派遣という形で経営者になりスーパーホテルの各店舗で独立するので、福利厚生はないです。
日本人支配人とグローバル人材双方とも50日間の研修があります。ただ、グローバル人材はその研修に加えて前段階で半年ぐらい前に店舗に入ってもらい、基本的な業務内容や接客の基礎を学んでもらいます。
グローバル人材を採用したい日本企業へのアドバイスはありますか?
やっぱり日本の会社を支えていく上でグローバル人材は必要だと思います。言葉や文化などの壁は色々あると思いますが、そこは日々のコミュニケーションを通して壁を取っ払う事はできると思います。ストレートに物事を言うことをネガティブに捉えず、ポジティブに捉えるべきだと思います。例えば、会議などではっきり物事を言う事でプロジェクトが早く進んだり、会社がより活性化します。
二つ目のアドバイスは無理に日本人らしく振る舞うことを強要せず、強みを活かせるような環境を作ってあげることが大切です。