こんにちは!インタビュー記事担当の柳です。
引き続き、日本で働くグローバル人材インタビュー第4弾としてスペイン出身のエリサベスさんにお話しを伺いしました。今回は起業編として、日本でどのようにして起業されたのかを聞いていきます。
名前 | エリサベス・ヨピス |
勤め先 | 株式会社ナノボ |
部署・役職 | 共同代表取締役 |
業種 | 観光業 |
出身 | スペイン王国 |
何か国語話せる | スペイン語、英語、日本語、カタロニア語 |
日本に住んで何年? | 16年以上 |
まずは、起業をしたきっかけを教えてください!
退職する前から2年間ぐらい私は旅ブロガーとして「Kawaii Aichi」というWEBサイトを立ち上げ、英語とスペイン語で記事を書いてました。退職した後は観光コンサルティングもやっていました。やっていく中で、やはり、日本人目線だと気づかないことは多々あって、
外国人である私たちが発信する海外向けの観光情報が必要だと感じました。そこで、プロジェクトを立ち上げ、レナ(現在エリサベスと同じくの共同代表取締役)に説明して興味を持ってくれたので一緒に名古屋で起業することになりました。
Kawaii Aichi URL:https://www.kawaii-aichi.jp/
共同代表取締役のレナさんとはどんなきっかけで知り合ったのですか?
友達との会話の中で、レナの活動を教えてもらったのがきっかけです。当時、レナも名古屋で個人事業としてフードツアーをやっていて注目を集めていました。彼女のホームページを見たら私がやっている事と内容が似ていたので、一緒に組めると思いました。その後、直接会って相性が良かったので一緒に何かできると思いました。私の企画「Nagoya is not boring」を説明したら、一緒に組みたいと言ってくれました。
会社URL:https://www.nanobo.jp/
外国人向け旅行URL:https://www.nagoyaisnotboring.com/
(レナさんとのツーショット)
なぜ名古屋でインバウンド業界の会社を立ち上げようと思ったのですか?
以前から観光業界のホームページ制作を行なっていて、インバウンド対応といえば、日本語サイトを外国語に翻訳したものだけだったのであまりインバウンドを意識していないと思っていました。退職後に、インバウンド観光アドバイザーの活動開始し、
FAMツアーの参加によるレポートや具体的な改善の提案を提示、観光開発に関わる講演会、コンテンツ造成の討論会などの活動を始めました。その結果、外国人ならではの視点でその潜在価値を見出し、ターゲットニーズに応える体験型ツアーなど、旅行消費の増大を狙ったコンテンツを制作・提案・支援できるだろうなと再確認出来ました。
また、名古屋コンテンツも海外向けにはあまり発信力がなかったし、多言語での観光情報がとても少なかったので名古屋に絞り観光コンテンツサイトを立ち上げようと思いました。
愛知県ではなく、なぜ名古屋なのかは愛知県より名古屋の方が知名度が多少ありますが、名古屋についても興味がある人が少ないと言う調査結果があって、名古屋の紹介には需要があったからです。
具体的にどんな会社なんですか?
株式会社ナノボはインバウンド観光コンサルティングのサイドもあって、名古屋の面白いコンテンツを紹介するいい思い出に残るツアー・体験を集まって、名古屋をはじめ日本の魅力を伝える会社です。
私たちのサービス「Nagoya is not boring」では2種類のツアー体験ができます。私たちが運営しているオリジナルツアーとコンテンツの持ち主が提供するツアーです。
私とレナ、二人で経営していて、従業員はいないので、基本外部のフリーランスの人に経理、翻訳、ライターやアシスタントをお願いしています。
欧米語を専門しているので、アメリカ、オーストラリア、ドイツのお客様がツアーに参加してくれるのが多いですが、アジアの中でもシンガポールとフィリピンの方もいます。
自分たちで提供する以外にも、他社のコンテンツやツアーの支援・コンサルティングをしていたり、国からプロジェクトを頂いて、調査、分析、開発と販売やガイドの育成や販促ツール作成などもしています。
(ツアーの様子)
(オフィスの様子)
起業する中で苦労した事・良かった事を教えてください。
起業当初には重要書類の日本語は特殊で読み解くのに時間がかなり取られていました。そこで翻訳が出来る外国人の行政書士に手伝ってもらい解決しました。
また、起業した時期がコロナ禍でインバウンドも減ってきていたタイミングだったので難しい状況でした。しかし、私とレナ二人ともそんな逆境にも負けずに前向きで積極的に会社運営を続けました。
良かったことは、やはり個人事業より会社の方が信頼を得やすいので、できることが広がります。なので、色々なプロジェクトを頂き、挑戦できます。
起業するのに大切にしていること/必要なものはなんですか?
起業するのにあたって、会社の可能性を把握し、できる事とできない事を切り分けて判断することが大切です。具体的には、会社の企画書(理念、目標、現実的な売り上げ、営業先、所在など)を書いていくことで色々と気づくことができます。
起業家の話や日本で働いているグローバル人材の経験を聞いて参考にするのもいいです。
その他にも、起業したい場所でどんな支援サポートがあるのか調べる必要もあります。愛知県には、あいちスタートアップ創業支援のような起業支援や外国人のための支援もあります。
企業としての目標を教えてください
愛知と名古屋の知名度を高めるという目標を掲げ、このエリアを愛している人を集めたり、同じ夢や目標がある人と組みたいです。
そのためにも会社を大きくしたいと思います。その中でインバウンドに関連している事業をもっとしたいです。
インタビューの依頼お待ちしております!
jimomin.workでは、
- 外国人採用をされている/検討されている企業様
- 日本で働いている外国人
へのインタビューを配信することで、日本で働きたい外国人に「日本での働く」をより身近に、リアルに感じてもらうための情報発信を行っています!「日本に住む外国人の暮らしをもっとジモトに」することで、日本社会も活性化すると信じています。
インタビューにご協力いただける企業様、日本で働く外国人の皆様、ご連絡お待ちしております!